あこぎびとShow

頼んだよアンパンマン

容疑者

これはある時見た夢の中の話し。


自分の部屋の布団の上に毛布でぐるぐるに包まれている物体、それは自分の父親。
どうやら口論の末、俺が何かをしてしまったみたいだ。
母親には黙っていた。「とんでもない事をした。」とは思いながらも告白するのが恐い。
暫く出掛け夜になって自宅へ戻る。自分の部屋に戻ると何とも言えない恐怖に苛まれる。
『父親との想い出…』『警察に捕まるだろう…』『テレビのニュースにされるだろう…』全てを失う瞬間を思うと恐くなり、慌てて巻かれた毛布を解く。
すると、なんとまだ微かな息があった!!加えた外傷はそれ程のものじゃなかったようだ。


無我夢中で毛布を解く。・・・もう自分は捕まっても何になってもいい、とにかく生きて欲しい。お願いだから生きて。助けないと!!


携帯を涙で濡れた手で取り、震える指で119番通報…


「助けたい、生きていて欲しい、」








そこで目が覚めた。
これが夢なんやと胸を撫で下ろす。
その時から親の偉大さ大切さをよく感じるようになった。